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俳人の説明

管理人による説明

昭和から平成にかけて活躍した俳人。加藤楸邨に師事し、古典回帰を重んじた格調高い句風で俳壇を牽引した。

生涯

森澄雄(もり すみお)は1919年2月28日、兵庫県旭陽村(現・姫路市網干区)に生まれた。本名は森澄夫。父・貞雄、母・まゑの長男として生まれ、5歳より長崎県長崎市で育った。父は歯科医で冬比古の俳号を持つ俳人であった。

長崎市立朝日尋常小学校、長崎県立瓊浦中学校、長崎高等商業学校を経て、1942年、九州帝国大学法文学部経済学科を卒業した。同年、卒業と同時に応召し、1944年から南方を転戦し、ボルネオで終戦を迎えた。1946年に復員した。

1947年、佐賀県立鳥栖高等女学校の教員となり、翌1948年、勤務先で出会った女性と結婚した。その後上京し、東京都立第十高等女学校(現・都立豊島高校)に就職し、同校の作法室に住んだ。教員として働きながら、句作を続けた。

1970年、句誌『杉』を創刊し、主宰となった。1995年、脳溢血で倒れ、左半身に麻痺が残り会話も不自由となった。1997年より日本芸術院会員となった。2005年には文化功労者に選ばれた。2010年8月18日、肺炎のため91歳で逝去した。

俳句歴

森澄雄は父・冬比古の影響で俳句を始めた。高等商業在学中に学内の句会「緑風会」に入会し、松瀬青々門の野崎比古教授の指導を受けた。また「馬酔木」の句会に参加し、加藤楸邨の指導を受けた。

1940年、楸邨の主宰誌「寒雷」創刊に参加し、楸邨に師事した。翌年に巻頭を取り注目され、第一回寒雷暖響賞を受賞した。1956年から1971年まで同誌の編集にも携わった。

1954年、第一句集『雪礫』を刊行した。以後、『花眼』『浮鷗』『鯉素』『游方』『四遠』『所生』『白小』『花間』『曼陀羅華』『天日』『虚心』『深泉』など多数の句集を発表し続けた。また読売俳壇の選者を37年間務めた。句に登場する固有名詞を観光案内のように細かく説明する独特の選評であった。

「人間探求派」と呼ばれた楸邨の句に「哲学と叙情の邂逅」を見て俳句を志し、「俳句とは何か」と「人生とは何か」の二つを噛み合わせて句を作ることを身上とした。妻に対する愛情や夫婦の絆など、日常生活に基づいた句が多く、俳人であるよりはもとの人間でありたい、というのが元来の主張であった。

飯田龍太、金子兜太らと並ぶ、「人間探求派」以後の新風の確立者として評価され、特に1960年代後半から俳壇全体が伝統回帰の傾向を強める中で龍太と人気を二分した。昭和50年代以降は芭蕉回帰の志向を鮮明にし、「近世文人意識」への傾倒を示した。

その他の特記事項

森澄雄は句集では一句集に一つの世界を心がけ、後年は仏教思想に傾いた。地名を詠んだ句も得意とし、古典回帰を重んじた格調高い句風で知られた。近代文学的な個の意識の否定、近代俳句的な写生の方法の否定によって、新しい方法を追求した。

飯田龍太と並んで、戦後俳句における伝統回帰の代表的作家とされ、両者は「龍太・澄雄の時代」と並称された。日常の哀歓を題材とし、古典回帰を重んじた格調高い句を詠んだ。1990年代以降の俳句シーンに大きな影響を及ぼした俳人として評価されている。

多数の俳論集や著書を残し、『森澄雄俳論集』『俳句遊心』『澄雄俳話百題』『めでたさの文学』『俳句のいのち』『新・澄雄俳話百題』など、俳句実作作法についての著作も多い。

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参考にさせていただいたWebサイト様
森澄雄の有名俳句 20選 生を詠った俳人 俳句の特徴や人物像・代表作など徹底解説 -- 季語と歳時記 森澄雄 -- Wikipedia 死後の名声 森澄雄 作家は生きていてナンボか -- 週刊俳句

参考にさせていただいたWebサイトの制作者様、誠にありがとうございます。貴サイトの貴重な情報により本データベースの充実を図ることができました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。

バイオ

性別男性
本名澄夫
生没1919 〜 2010

基準
向き
件数

現在、47句の俳句が登録されています。

    • 鬼貫忌 おにつらき
      季節: 秋(仲秋) 分類: 宗教(忌日)
    • 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 秋
      p.113
    • 法師蟬 つくつくぼうし
      季節: 秋(初秋) 分類: 動物(昆虫等)
    • 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 秋
      p.139
    • 梅擬 うめもどき
      季節: 秋(晩秋) 分類: 植物(モチノキ目)
    • 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 秋
      p.175
    • 南天の実 なんてんのみ
      季節: 冬(三冬) 分類: 植物(キンポウゲ目)
    • 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 秋
      p.153
    • 淑気 しゅくき
      季節: 新年(新年) 分類: 天文(天空)
    • 角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記 新年
      p.23