高田蝶衣 (たかだ ちょうい)
俳人の説明
管理人による説明
生涯と俳句歴
高田蝶衣は1886年(明治19年)1月30日、兵庫県津名郡釜口村字里(現在の淡路市)に高田貞四郎の二男として生まれた。本名は四十平である。釜口は現在の淡路市東浦町に属し、温暖な自然に恵まれた土地である。蝶衣の生家は高台にあり、海も山も一望できる環境であった。
1901年(明治34年)、淡路島の旧制洲本中学校に入学し、教頭であった大谷繞石の指導を受けて俳句を始めた。「ホトトギス」に投句を開始し、同人誌「落葉」を主宰した。1904年(明治37年)に早稲田大学政経科に入学し、「ホトトギス」や「アラレ」などに投句を続けた。翌1905年(明治38年)には「アラレ」に入会し選者となるなど、若くして才能を認められた。
1906年(明治39年)、高浜虚子の「俳諧散心句会」に参加し指導を受けるが、同年、肋膜炎を患い大学を中退して帰郷した。故郷で小学校の教諭となったものの、病のため続けることができず、以後は俳句制作を中心とした生活を送り、「ホトトギス」や「懸葵」に投句した。1908年(明治41年)には俳書堂から句集『島舟』を刊行し、同社に勤務するため上京したが、翌1909年(明治42年)に病が悪化して再び帰郷した。河東碧梧桐門とも交流があった。
1917年(大正6年)、神戸の湊川神社の主典となったが、1918年(大正7年)に結核を患い、1919年(大正8年)には病のため神職を辞して故郷に戻った。1930年(昭和5年)9月23日、淡路島で死去した。享年44歳であった。
蝶衣の句風は清新な叙情性を持つものであり、「ホトトギス」における評価も高かったが、生涯を通じて病に苦しみ、十分な活動ができなかった。代表句に「この国の表裏をつくり山眠る」などがある。没後の1933年(昭和8年)に『蝶衣句稿 青垣山』が、1941年(昭和16年)には『蝶衣俳句全集』が刊行された。1980年(昭和55年)5月には、生家近くの御太刀山妙勝寺の前庭に「海のある国うれしさよ初日の出」の句碑が建てられている。
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- まどあけて みゆるかぎりの はるおしむ
-
春惜む
はるおしむ
季節: 春(晩春) 分類: 時候(感覚) -
虚子編 新歳時記 増訂版p.247
- あさねがみ なでもつけずに ちゃつみがさ
-
朝寝
あさね
季節: 春(三春) 分類: 人事(生活) -
平凡社 俳句歳時記 春p.190
- はなのぞく みさかしまの ぎょうじゃかな
-
峰入
みねいり
季節: 春(晩春) 分類: 宗教(その他) -
平凡社 俳句歳時記 夏p.351
- ぼろぼろの からをきている ごうなかな
-
寄居虫
やどかり
季節: 春(三春) 分類: 動物(甲殻類) -
文藝春秋 最新俳句歳時記 春p.95
- うもれぎと ともにほられぬ からすがい
-
烏貝
からすがい
季節: 春(三春) 分類: 動物(貝類) -
文藝春秋 最新俳句歳時記 春p.85
- たいかんの つきもこすいを すうとみゆ
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旱
ひでり
季節: 夏(晩夏) 分類: 天文(天空) -
平凡社 俳句歳時記 夏p.107
- うきことに あめもふりけり なべまつり
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筑摩祭
つくままつり
季節: 夏(初夏) 分類: 宗教(神道) -
文藝春秋 最新俳句歳時記 夏p.247
- せっこくや あさぐもひゆる みねのてら
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石斛の花
せきこくのはな
季節: 夏(仲夏) 分類: 植物(キジカクシ目) -
平凡社 俳句歳時記 夏p.673
- さぼてんも はじめてすずし にわのすみ
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新涼
しんりょう
季節: 秋(初秋) 分類: 時候(感覚) -
文藝春秋 最新俳句歳時記 秋p.130
- ふつかづき たけがそよげば かくれけり
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二日月
ふつかづき
季節: 秋(仲秋) 分類: 天文(天空) -
平凡社 俳句歳時記 秋p.81
- ますいちや つきもよせくる まつのうえ
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宝の市
たからのいち
季節: 秋(晩秋) 分類: 宗教(神道) -
平凡社 俳句歳時記 秋p.311
- よのあけて われもうれしや わたりどり
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渡り鳥
わたりどり
季節: 秋(三秋) 分類: 動物(鳥類) -
平凡社 俳句歳時記 秋p.361
- つきふけて やかいそうかぜに いたみけり
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夜顔
よるがお
季節: 秋(初秋) 分類: 植物(ナス目) -
増補版 いちばんわかりやすい 俳句歳時記p.305
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合歓の実
ねむのみ
季節: 秋(晩秋) 分類: 植物(マメ目) -
文藝春秋 最新俳句歳時記 秋p.309
- かやはらや ぬるでのもみじ かぜにてる
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白膠木紅葉
ぬるでもみじ
季節: 秋(晩秋) 分類: 植物(ムクロジ目) -
平凡社 俳句歳時記 秋p.439
- けいかくを もってきこえぬ しょうがざけ
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生姜酒
しょうがざけ
季節: 冬(三冬) 分類: 人事(飲食) -
文藝春秋 最新俳句歳時記 冬p.185
- かみつどい のりすてましし くもとまる
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神在祭
かみありまつり
季節: 冬(初冬) 分類: 宗教(神道) -
文藝春秋 最新俳句歳時記 冬p.240
- まえがみに はつうもどりの おふだかな
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初卯
はつう
季節: 新年(新年) 分類: 人事(行事) -
虚子編 新歳時記 増訂版p.38
- たもとから うぐいすだせよ くずのそう
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元日節会
がんじつせちえ
季節: 新年(新年) 分類: 人事(行事) -
平凡社 俳句歳時記 新年p.41
- うぐいすの おとしごもあれや わらごうし
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藁盒子
わらごうし
季節: 新年(新年) 分類: 人事(生活) -
文藝春秋 最新俳句歳時記 新年p.92
- はきぞめに といしのゆきを はらいけり
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掃初
はきぞめ
季節: 新年(新年) 分類: 人事(生活) -
文藝春秋 最新俳句歳時記 新年p.47
- むしくいの ふるきもほぐや かざりうす
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飾臼
かざりうす
季節: 新年(新年) 分類: 人事(生活) -
虚子編 新歳時記 増訂版p.15
- としだなの したさけていね つみにけり
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寝積む
いねつむ
季節: 新年(新年) 分類: 人事(生活) -
平凡社 俳句歳時記 新年p.173
- ろをひいて おいもとしぎを さしにない
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年木
としぎ
季節: 新年(新年) 分類: 人事(生活) -
平凡社 俳句歳時記 新年p.123
- おりぞめや たすきせぬそで ひるがえし
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織初
おりぞめ
季節: 新年(新年) 分類: 人事(労働) -
文藝春秋 最新俳句歳時記 新年p.45
- つむぎぞめて いとのちょうこん あらたなり
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紡初
つむぎぞめ
季節: 新年(新年) 分類: 人事(労働) -
平凡社 俳句歳時記 新年p.133
- はつぞめや あいのあわだち こころよう
-
初染
はつぞめ
季節: 新年(新年) 分類: 人事(労働) -
平凡社 俳句歳時記 新年p.133
- いてしきる くいつみつつく ねしなかな
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食積
くいつみ
季節: 新年(新年) 分類: 人事(飲食) -
平井照敏編 新歳時記 新年p.60
- なずながゆ はしにかからぬ みどりかな
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七種粥
ななくさがゆ
季節: 新年(新年) 分類: 人事(飲食) -
虚子編 新歳時記 増訂版p.36
- こうじんの くらきかたにも はつともし
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初勤行
はつごんぎょう
季節: 新年(新年) 分類: 宗教(仏教) -
角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記 新年p.87
- みせのひに かみこがしけり よいえびす
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十日戎
とおかえびす
季節: 新年(新年) 分類: 宗教(神道) -
文藝春秋 最新俳句歳時記 新年p.65
- けずりかけ ひだねふくそで かわしゆく
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白朮詣
おけらまいり
季節: 新年(新年) 分類: 宗教(神道) -
平凡社 俳句歳時記 新年p.183
- しだのうえに おけばかしぐよ こさかずき
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歯朶
しだ
季節: 新年(新年) 分類: 植物(羊歯類) -
ハンディ版 入門歳時記 新版p.623